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新たな散布装置を搭載したドローンによる水稲直播の実演を行いました
イベント
大分県臼杵市の約15アールの水田で、当社グループのciRobotics株式会社が新たな散布装置を搭載したドローンによる水稲直播の実演を行いました。
水稲直播とは?
水稲直播は、「すいとうちょくは」または「すいとうちょくはん」と読みます。
“水稲直播技術とは、水田に苗を植える従来の方法(移植栽培)に対し、水田に直接種子を播く方法です。
経営面積が大きくなるほど育苗+田植作業の負担が重くなる傾向にあることから、これらの作業を省くことで規模拡大と低コスト化が期待できます。”
(出典:全国農業協同組合連合会「JAグループがお奨めする省力低コスト施肥技術ガイド」)
今回の実演では、田んぼに水を入れてから耕し、種子をまく、湛水直播(「たんすいちょくは」または「たんすいちょくはん」)の方法で行いました。
ciRobotics製ドローンによる水稲直播
今回の実演では、種子を列状にまくために、ドローンの散布装置を改造しました。
種子には、殺虫・殺菌効果のあるコーティングが施してあり、1回目の防除を省略することができます。
約3.5kgの種子を4分ほどでまき終わり、従来の苗を植える方法に比べるとかなりの時間短縮となりました。
列状にまけているかどうかは発芽してから、種子に施したコーティングが効いているかは2回目の防除の時期に評価することになります。30~60cmの条間となれば想定通りです。
これからの稲の成長と、秋の収穫が楽しみです!
〈 開催概要 〉
日時 2024年5月14日
場所 大分県臼杵市野津町王子
面積 約15アール
散布物 約3.5kgの種子
散布時間 約4分
使用機体 ciRobotics製 農薬散布ドローン「R-17 V2」 ※散布装置は本取り組みのため改造
使用機体と新たな散布装置
液剤・粒剤・粉剤の農薬散布に対応できる農薬散布ドローン「R-17 V2」を使用しました。
今回の実演では種子を列状にまく「列状湛水直播」を行うため、「ブロワー式 粉剤散布装置」を改造しホースを取り付けました。
「列状湛水直播」を行うためには、高精度で位置情報を測定できるRTK(Real Time Kinematic)を用いた自動飛行が必要となります。「R-17 V2」は、あらかじめ作業対象のエリアを登録しておけば自動飛行モードで運転ができるため、ドローン使用者の操縦技術がなくても効率的に種子をまくことが可能です。
右)高精度で位置情報を測位できるRTK(Real Time Kinematic)地上局
■「R-17 V2」について
製品名:R-17 V2
製造者:ciRobotics株式会社
機体寸法:1,630mm×1,630mm×555mm (広げた状態)
機体重量:15kg (バッテリー非搭載時)
最大積載可能重量:17 kg
最大離陸重量:38.4kg
■特徴
・最大散布幅が6m、タンク容量は17L
・3つの散布サポート機能
―すべての操作を手動で行う「マニュアルモード」
―事前に登録した任意の地点を往復飛行する「AB点往復自動飛行モード」
―アプリの地図上で圃場を登録することで自動飛行を行う「自動飛行モード」
・最高速度に制限をかける「速度制限機能」、薬剤切れなどをお知らせする「お知らせ機能」といった補助機能あり
FIGグループ会社
ciRobotics株式会社 (https://www.cirobotics.jp/)
住所: 本社(管理部) 大分県大分市東大道二丁目5番60号
賀来事業所(営業部・技術部) 大分県大分市賀来北二丁目20番8号
事業内容: 無人飛行機またはロボッ卜制御システムの研究開発、製造、施工、保守管理、販売及び輸出入