News ニュース
ドローンによる水稲湛水直播栽培の実証実験を実施
ciRobotics
当社のグループ会社のciRobotics株式会社(以下、ciRobotics)は、ドローンを用いた散播による湛水直播栽培の実証実験を行いましたのでお知らせいたします。
湛水直播栽培とは、水田に育てた苗を植える移植栽培に対し、水田に直接種子をまく栽培方法で、農業従事者の高齢化が進む中、低コスト及び省力化が可能な栽培方法として普及しつつあります。
2019年5月29日に行われた実証実験では耕起と代かきを終えた約30a(60m×50m)の圃場において、ドローンによる散播を行いました。使用した機体は「ciDrone AG」、農薬散布に適したプロペラを採用するなど農薬散布用に開発したドローンであり、今回の実証実験では散布機構を改良した粒剤散布モデルを使用しました。タブレットの地図上で圃場を登録して自動で播種を行うオートモードをはじめ、セミオートモードやマニュアルプラスモードごとに実証実験を行った結果、散播時間は専用の播種機で約30分のところドローンでは約10分と格段に早く作業を終えることができました。
また、本実証実験後にはciRoboticsの無人水上艇「YAMATO」での除草剤散布や農薬散布ドローン「ciDrone AG」による殺虫殺菌剤散布を予定しています。ciRoboticsは、農業分野でのドローンの活用による低コスト及び省力化を進め、農業労働力不足等の課題解決に取り組んでいきます。
1.日時・場所
日時:2019年5月29日(水)13:30~
場所:大分県佐伯市木立圃場
2.実証実験の概要
耕起、代かきを終えた圃場において、ドローンによる散播を実施
実験面積:約30a(60m×50m)
使用機体:ciDrone AG
農薬散布に適したプロペラを採用し農薬散布用に開発したドローンで、タブレット上の地図から自動散布するオートモードなど散布サポート機能を搭載。本実証実験ではciDrone AGを粒剤散布仕様に改良したものを使用。
機体寸法:1300mm×1300mm×570mm
最大積載量:10kg
最大飛行時間:22分
最大耐風速:10m/s
飛行速度:15km/h